ものたりない日記

エンジニアの端くれが気の向くままに色々呟いていきます

2019年5月 年齢層別交通死亡事故統計

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こんにちは、もたりです。

 

朝から高齢者運転の自動車による交通事故のニュース3件を目にして、いつもなら「また高齢者か・・・」と脊髄反射するのですが、

さすがにちょっと高齢者事故に特化した報道が増えすぎてきたような気もしたので、年齢層別の交通事故(死亡事故)発生状況についてWebで調べてみることにしました。

 

なお、マスコミの誘導かな?であれば事実を知りたいかな・・・と思って調べただけで、「若者は・・・」とか「段階ジュニアは・・・」とか「高齢者は・・・」のようなマウントの取り合いや対立煽りは一切望んでいません。

お取り違いの無いようにお願いします。

 

言いたいことは、

年齢層に関係なく「ハンドル握っている方は常に安全運転を心がけるべし」

ということに尽きます。

 

 

 

交通死亡事故発生件数が最も多いのは40代 

e-Statの[原付以上運転者(第1当事者)の年齢層別死亡事故件数 ]から、令和元年分(2019年5月末時点)の死亡事故件数を抜粋してみます。
※第1当事者とは、交通事故に関わった当事者の中で最も過失割合が重い人のこと

年齢層 令和元年
(2019)
【単位:件】
構成率
【単位:%】
15歳以下 0 0.0
16~19歳 30 2.9
20~24歳 76 7.3
25~29歳 69 6.6
30~34歳 42 4.0
35~39歳 66 6.3
40~44歳 92 8.8
45~49歳 108 10.3
50~54歳 77 7.4
55~59歳 91 8.7
60~64歳 94 9.0
65~69歳 81 7.8
70~74歳 78 7.5
75~79歳 60 5.7
80~84歳 52 5.0
85歳以上 29 2.8
合計 1,045 100.0

出典:e-Stat 政府統計の総合窓口 交通事故統計

 

グラフにしてみると・・・

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45~49歳、次いで60歳~64歳、40~44歳が第1当事者となった交通死亡事故が多いという結果になっています。

棒グラフの色を赤色にはしていませんが、55~59歳も多いですね。

 

40歳代については第二次ベビーブームが含まれている世代でもあり、免許保有者の数を見ても母数が多いのでその影響があるのかもしれません。

 

次に、年齢層別で母数(免許保有者数)を均した結果も見てみます。

 

母数を均すと10代後半と80歳以上の死亡事故発生件数が際立つ

e-Statの[原付以上運転者(第1当事者)の年齢層別免許保有10万人あたりの死亡事故件数]を見てみます。

 

上記の[原付以上運転者(第1当事者)の年齢層別死亡事故件数 ]に対して、

年齢層別で母数(免許保有者数)を「10万人あたり」に均して計算している交通死亡事故の発生件数となります。 

年齢層 令和元年
(2019年)
【単位:件】
免許保有者数
(平成30年末時点)
【単位:人】 構成率
15歳以下 - -
16~19歳 3.40 883,574 1.1
20~24歳 1.60 4,741,391 5.8
25~29歳 1.28 5,411,094 6.6
30~34歳 0.66 6,372,833 7.7
35~39歳 0.91 7,224,125 8.8
40~44歳 1.08 8,524,016 10.4
45~49歳 1.18 9,147,989 11.1
50~54歳 0.98 7,842,227 9.5
55~59歳 1.31 6,949,153 8.4
60~64歳 1.43 6,583,657 8.0
65~69歳 1.10 7,337,914 8.9
70~74歳 1.38 5,658,642 6.9
75~79歳 1.78 3,373,202 4.1
80~84歳 3.15 1,650,334 2.0
85歳以上 4.72 614,773 0.7
合計 1.27 82,314,924

100.0

出典:e-Stat 政府統計の総合窓口 交通事故統計

 

こちらもグラフにしてみますと・・・

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16~19歳と80歳以上の交通死亡事故発生件数が際立っています。。

 

16~19歳については免許取り立てで「運転に慣れていない」とか「慣れていないのに格好つけようとして無茶をする」とか、そのような理由でしょうか。

 

80歳以上で発生件数が急増するのはやはり「体力の衰え」「視力の低下」「判断力の低下」「病気、けが」など、報道の通りなのかもしれませんね。

 

やってみよう!「運転時認知障害早期発見チェックリスト30」

年齢に関わらず、認知機能の衰えを感じたら是非やってみていただきたいのが警視庁の「運転時認知障害早期発見チェックリスト30」です。

www.keishicho.metro.tokyo.jp

5項目以上チェックが入る人は専門機関での受診が推奨されています。

 

しかし、まともな人はこういう情報にも敏感で自分自身の状態を気にしつつ、常に安全運転を心がけているような気がします。(個人の感想です)

 

「私は事故なんておこさないから」などと言いながら、ヨロヨロフラフラ走っている人たち、「アクセルとブレーキを踏み間違えた」とか理由にならない言い逃れを続ける人たちに、今後どう対処していくのかが最大の課題だとおもいます。。

 

歩行者の立場からすると、「路側帯を通行する場合や横断歩道信号待ち時は車道から出来るだけ下がる、ガードレールの後ろに隠れる」、「怪しい車見かけたら目を離さずに警戒する」くらいしか対応方法がないのですが。

 

最後に・・・

最初にも書きましたが、年齢層に関係なく「ハンドル握っている方は常に安全運転を心がけるべし」でお願いします。

 

今日も御来訪ありがとうございます。

 

それではまた。